毎日、SWAP を垂れ流しながらの潜りっぷりにはただただポカーン。
しかも、日銀は結局、政府に押されて利上げ見送りを決定し、またしてもポン様が吠えています。ウォォォォ~~~!!
でも、GBP/JPY が 239 円ってどーなんだよっ!!
moaimoai としては、今回は流石に博打を打つ気にもなれず、クロス円ポジは一つも立ててなかったので、恐ろしいほどに影響が無いです。
なんとも寂しい。
そんな訳で、今日もオマーン研究に邁進してます(笑
さてさて、昨日から本格的に調べ始めたオマーン情報ですが、インターネットってホントに便利ですねぇ。
政府系機関、JETRO を始め、いろんなとこから情報を参照させて頂きやした。
今後も USD/OMR でウマーな生活を安心して過ごせる様、メモを兼ねた GCC 諸国の現状について簡単にまとめてみます。
①サウジアラビア
サウジはなんと言っても石油埋蔵量が世界一の規模で、国際収支
規模や外貨準備金のボリュームもダントツ!
よく、バリバリバリューなんかで紹介される様に、サウジ人なら
福祉は無料、家ももらえるし、面倒な仕事は全部外国人労働者に
やらせちゃうもーんというアラブの王様一杯の国。
GCC 内での発言権が強かったってのも納得だなぁ・・
でも、石油製品の輸出量が多いだけに GDP の原油依存率は非常に
高く、さらにその政治思想的・宗教的な背景から WTO 参加も遅れ
て、GCC 加盟国の中では一番欧米との距離が大きい印象が。。。
インフレ率 : 0.7 > 1.0
実質 GDP 成長率 : 6.8
ムーディーズ格付け : A3 > A2 (ポジティブ)
②UAE
超高級リゾート、ザ・パーム、エミレーツ航空、金ピカってイメ
ージが強い UAE は、7つの首長国からなる連邦国家。
アブダビを中心とした埋蔵量世界5位の石油資源を利用しつつも、
石油資源の少ないドバイなどではかなり早い時期から脱石油資源
の構造転換に力を入れているようで、観光事業はもちろんの事、
金融・流通事業の発展も中々順調のようですな。
この間も、NYMEX と組んで、中東初の商品先物市場となる中東産
原油先物市場(DME)をドバイに開設しちゃってるし。
ちなみに GDP 原油依存率は3割程度。
インフレ率 : 5.4 > 4.5
実質 GDP 成長率 : 8.0
ムーディーズ格付け : A1 > Aa3 (安定的)
③クウェート
国土面積は小さいけど、石油埋蔵量は世界6位!
ただし、経済は完全に石油資源頼みで GDP 依存率は4割程度。
イラク戦争の影響も有るけれど、産業の構造転換はほとんど進
んでいないそーな・・・
ちなみに、昔は通貨バスケット制をとっていたものの、GCC
統一通貨話の影響で泣く泣くドルペッグに切り替えた結果、
商品価格とドル価値の変動に流されまくって、去年の春に
1% の通貨切り上げを実施してます。
(結果として世界同時トリプル安を招いた原因になったって話も)
インフレ率 : 4.2 > 1.8
実質 GDP 成長率 : 6.5
ムーディーズ格付け : A2 > Aa3 (安定的)
<<<<<<<<<<<<越えられない壁>>>>>>>>>>>>
④カタール
ドーハの悲劇のあそこ。
原油産出量が少ない分、今はもっぱら外資と組んで天然ガス
の開発・加工に注力して大成功!(世界シェア約15%)
先日も、ドーハ近郊に商品取引所(IMEX)を設立して LNG の
先物取引を始めると発表。順風満帆ですな。
ちなみに、湾岸戦争でも反イラクの立場を取り、かなりの
アメリカ重視路線。
インフレ率 : 8,8 > 2.7
実質 GDP 成長率 : 7.6
ムーディーズ格付け : A1 > Aa3 (安定的)
⑤バーレーン
元々石油資源が少ない上に埋蔵資源の枯渇が見えているって
事で、元々が原油に依存しない経済構造を模索してたらしい。
(サウジ産原油の精製とか、アルミ精錬とか・・・)
また、昔から湾岸諸国の貿易・金融の中心地であり、現在も
GCC の金融センターを擁している上に、政治的にも比較的安定
しているので、国際金融センターへと変貌しようとしてるんだ
そーな。(最大のライバルはもちろんドバイ;)
ちなみに、サウジの反対を振り切って真っ先にアメリカと FTA
を結んだり、イラク戦争後は軍事協定を結んで米軍を駐留させ
ており、完全な親米派。
おかげでスッカリ欧米化が進んでいるようで、イスラム圏なの
に街中でビールが飲めるらしい。これは素晴らしい!
インフレ率 : 3.3 > 1.6
実質 GDP 成長率 : 6.2
ムーディーズ格付け : Baa1 > Aa3 (ポジティブ)
⑥オマーン
われらがオマーンも主要産業はやっぱり石油資源で GDP 依存率
は5割近い。
でも、元々埋蔵量が少ないのに、OPEC 非加盟ってことで OPEC
減産期間にも調子に乗ってじゃんじゃん掘ってたら、原油埋蔵量
が枯渇してきちゃったらしい(あと20年・・・)
で、目指せカタールって天然ガス開発に注力するも、それ程多く
は出てくれない。(埋蔵率 世界シェア 0.5%)
ただし、若干とはいえ鉱物(銅)や漁業など、石油以外の資源も
あり、立地もいい(ペルシャ湾外のインド洋沿いに港を持ってる)
ので、最近はインドとの繋がり(化学肥料輸出など)も強まりつ
つあるらしい。
あと、インフレ率は GCC 参加国でも低い方で、しかも2年前まで
はマイナスだったんだと。
年末、年明けには立て続けに「GCC 共通通貨から撤退する」と
表明してるんだけど、その理由としては税制を GCC 基準に合わせ
る気が無い&そんな経済的な余裕が無いって事。
(そりゃそーだ。次期経済を支える柱が見えないんだもん。)
ちなみに、昨年、アメリカとの FTA 締結がなんとか承認されて
一安心。ほっ。
インフレ率 : 1.9 > 1.1
実質 GDP 成長率 : 4.2
ムーディーズ格付け : Baa1 > Aa3 (ポジティブ)
※ちなみに各指標値は・・・
インフレ率 : 2005 年の実績値 > 2006 年の予測値
実質 GDP 成長率 : 2005 年の実績値
ムーディーズ各付け : 2006 年 10 月時点での改定値
うーむ。
改めて比較してみると、オマーンって大丈夫?・・・って思っちゃったり(苦笑
まぁ、石油資源に関しては、サウジやクウェート、UAE 等にはかなわないのは判るけど、同じように石油成金になれなかったカタール、バーレーンと比較しても、どうにも地味(パッとしないとも言う)過ぎるし将来への展望もよく見えん。。
昨年末のムーディーズの格上げも、原油価格の上昇の影響だろうしなぁ~・・・
まぁ、目先の事だけ考えれば、産油量が少ない分、過度な金余りの状態にはなってなさそうだし、直近の通貨切り上げの可能性は低いって考えてもいいかも?
とは言え、去年は食品を中心に物価が急激に上がってる(昨年一年で 7% くらい)様なので、ここらで一度、引き締め政策取るのかも知れないので注意ってとこかな?(でもそんな経済の過熱を感じさせる記事はどこにも無かったんだよなぁ・・・)
テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー